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【映像翻訳あるある】Vol.1 ホラー映画の音量問題

仕事

 

こんにちは、映像翻訳者のelly (@ellyeblog) です。

漫画はド素人ですが、映像翻訳者のあるあるを四コマ漫画にしてみました。

記念すべき1回目は「ホラー映画の音量問題」です。

 

字幕翻訳の仕事では、「SST」などの字幕制作ソフトを使って作業をします。SSTとは「Super Subtitling System」のこと。


↑カンバス社製「SST G1」。昔のシリーズですが28万円ほどしました。字幕翻訳者にとっては必需品です。

 

そして翻訳をする前に、まずは1枚のセリフ(映画などで、1画面にパッと出るあの字幕のことです)の長さ(尺)を決めるために、スポッティング(ハコ切り)という作業をします。

話者が変わる度に、そして長いセリフやナレーションの場合は4~6秒を目安に、カット変わりも気にしながらテンポよく切っていきます。このハコ切りがあまりにも不自然だと、作品を見ている人にとってはストレスに感じてしまいます。

 

SSTの画面イメージ↓(画像はお借りしました)


出典:カンバス社

 

このスポッティングで重要になるのが、「IN点(字幕が画面に出るタイミング)」と「OUT点(字幕が画面から消えるタイミング」で、IN点は話者の声が一瞬でも聞こえた瞬間を起点に、OUT点は声が聞こえなくなった瞬間を起点にします(起点から何フレーム余裕を持たせるかはクライアントによる)。

なのでスポッティングの作業は、なるべく静かな環境で、大音量で、イヤホンで聞きながら私はやっています。

 

以前、ホラー映画に字幕をつけるお仕事をいただいたときの体験を今回は四コマ漫画にしてみました。

ただでさえホラー映画のときは、ハラハラするシーンのところで目と耳をふさぐ私なので、仕事とはいえ大音量で見なければいけないことが大変でした。

本当にホラーが苦手な翻訳者さんは、事前にクライアントに「ホラー作品はできません」と伝えているそうですよ。

ではまた次回!

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