こんにちは。三姉妹におうち英語を実践中のelly(@ellyeblog)です。
大学で言語学を専攻し、英日・中日翻訳の仕事をしています。自分が語学で苦労した分、「子どもの言語習得」にとても興味があります。
スマホ&タブレット大好きな娘たちに、数々の英語アプリを試してきましたが、中でも特に気に入ったのが、「Khan Academy Kids(カーンアカデミーキッズ)」「トド英語」「Duolingo」の3つ。
今回は、娘たちが毎日のように遊んでいる(?)完全無料の神アプリ、「カーンアカデミーキッズ」をご紹介します。
>>「トド英語」の記事はコチラ(準備中)
>>「Duolingo」の記事はコチラ(準備中)
Khan Academy Kids(カーンアカデミーキッズ)とは
2008年にサルマン・カーン氏が設立した教育系非営利団体カーンアカデミーが提供している教育ツールの1つで、誰でも無料で利用できるアプリです。
カーンアカデミーの使命は
「誰にでも、どこにでも無料で世界クラスの教育を提供すること」
英語圏の子どもたちと同じ学習方法で、自宅で楽しく英語を身につけることができます。
対象年齢
公式サイトによると、カーンアカデミーキッズの対象年齢は2~7歳。ただしこれは英語圏の子どもの場合なので、英語を学習中の非ネイティブなら7歳以上でもちょうど良いレベル。
アプリでは2歳~小学2年生の6段階でレベル設定ができ、いつでも変更が可能です。
我が家では、無料だし、期限もないので、どうせなら基礎からじっくりやろうと、長女7歳、次女5歳、三女3歳のときにそれぞれ2歳レベルから一斉スタートし、半年経った今は、長女が5歳、次女が4歳、三女が3歳レベルをやっています。
アクティビティの内容
アプリを開くとメイン画面の中央に再生ボタンが現れるので、そこから毎日のオススメのレッスンを始めることができます(レッスン内容が気に入らなければ、戻るボタンで何度も変えられます)。
また左上のLibraryボタンを押すと、以下の8つのメニューが出てきます。一度学習した内容はチェックマークが付くので、区別できてとっても便利!
♥ Books
レベル別・ジャンル別に、300冊以上の本が読み放題。読み聞かせモードと自分で読むモードが選べます。
♥ Videos
レベル別・ジャンル別に、300本以上の動画が見られます。YouTubeでも有名なSuper Simple Songや、Sight Word、小2までの算数の動画もあります。
♥ Create
100種類以上のお絵描きやぬりえができ、自分の声を録音したり、ギャラリーに保存できたりします。
♥ Offline
オフラインで使える65個のコンテンツがあり、外出時でも活用できます。
♥ Letters
アルファベットや単語が学べるレッスン動画が300本以上あります。
♥ Reading
リーディングに役立つレベル別・ジャンル別のレッスン動画が300本以上あります。設問つきで読解力が鍛えられる動画や、サイトワードが学べる動画もあります。
♥ Math
数字や形など、英語で算数が学べるレベル別のレッスン動画が300本以上あります。小2レベルでは、文章題の3桁の足し算・引き算まであります。
♥ Logic +
記憶ゲームや仲間分けゲームなど、柔軟で論理的な思考を育てるレベル別のレッスン動画が300本以上あります。
※動画は時々アップデートされており、年齢ごとに重複もあるので、上記の動画数は目安です。
カーンアカデミーキッズがお勧めの理由7つ
正直、メリットしかないカーンアカデミーキッズ。私が特に魅力に感じているのは以下の7点です。
- 完全無料で広告が一切ない
- 兄弟姉妹でそれぞれ登録できる
- コンテンツが充実している
- 日本語なしのオールイングリッシュ
- 英語以外の科目も英語で学べる
- ご褒美がある
- 映像や音楽のセンスが良い
①完全無料で広告が一切ない
カーンアカデミーキッズには、無料アプリにつきものの広告が一切ないので、勉強の邪魔になることもなく、子どもが勝手に課金してしまう心配もまったくありません。
無料でこれだけのサービスが提供できるのも、提供元が教育系非営利団体であるゆえんだと思います。
②兄弟姉妹でそれぞれ登録できる
年齢や英語レベルの違う兄弟姉妹がいても、1つのアカウントでそれぞれユーザー登録することができます。何人まで登録できるかは不明ですが、我が家はすでに3人登録しているのに、まだ追加登録できる状態です。
「トド英語」の場合は1つのアカウントで2人までしかユーザー登録できず、3人以上登録したい場合はもう1アカウント契約する必要があるので、カーンアカデミーキッズのこの自由度はとても助かります。
また登録後は、それぞれで自分のお気に入りの動物アイコンが選べるので、小さい子どもでも一目で自分のレッスンメニューに入れるようになります。
③コンテンツが充実している
先ほどのアクティビティの内容で紹介したとおり、コンテンツの種類や量がとても充実しているので、英語をいろんな角度から学べると同時に、子どもが飽きにくいです。
特にネイティブの子どもたちと同じように、小さい頃からフォニックスやサイトワードが自然に学べるのは、日本の英語教育と違ってとてもいいことだと思います。
④日本語なしのオールイングリッシュ
カーンアカデミーキッズには、日本語の説明が一切出てこないので、親にとってはこれをデメリットと感じるかもしれません。
でも幼児期に日本語を介さずに英語を学ぶことは、ネイティブと同じ直接法で英語を学んでいることになるので、実は言語学的にはとても重要なこと。
最初は意味が分からなくても、繰り返し聞いていくことで、英語で英語を理解する英語脳が作られていきます。
⑤英語以外の科目も英語で学べる
④と同様、算数やロジカルシンキングなども、日本語を介さず英語で学ぶことができるので、まさに一石二鳥。小2レベルになると、大人でも難しいものがあり、頭の体操にピッタリです。
またリーディング素材にも、道徳的なものや、National Geographicの図鑑のようなもの(動物・恐竜・乗り物・自然科学など)が豊富にあるので、子どもの興味に合わせてより深く学習することができます。
⑥ご褒美がある
課題をこなす度に(大体1~3レッスン)、ご褒美としてプレゼントの箱が3つ現れ、そのうちの1つを選ぶことができます。箱にはアプリのキャラクター用のアイテムが入っていて(帽子、洋服、楽器、おもちゃ、昆虫など)、自分の部屋にコレクションされていき、キャラクターで自由に遊ばせることができます。
娘たちはこれが大のお気に入りで、集めたものを時々見せ合ったりして、モチベーションの維持に役立っています。
⑦映像や音楽のセンスが良い
カーンアカデミーキッズは、キャラクターの見た目や声がかわいいので、子どもの食い付きがいいと思います。またBGMが心地よいので、毎日取り組むのにストレスもありません。
我が家の取り組みと効果
我が家では、毎日お風呂上りに1~3レッスン(アプリでご褒美がもらえるまで)各自で取り組むのが習慣になっています。
と言うとすごく勉強熱心な感じに聞こえますが、我が家では「英語のアプリをやったら他の(ゲーム系の)アプリをやってもいい」というルールにしているので、娘たちは早くゲームの方がやりたくて、課題をこなしているのかもしれません(Khan ももちろん楽しんではいます)。
とにかく語学は継続が大事。毎日歯を磨くのと同じように、5分でも10分でも毎日やることを習慣付けてしまうのが鍵だと思っています。
一番目に見える効果としては、娘たちの英語の発音がとてもいいです。
大人だと格好つけてる感じがして躊躇してしまうwaterの発音も、「water=ウォーター」というカタカナの知識が子どもにはないので、何のためらいもなく聞いたまま「ワーラ―」と発音していて驚いたことがあります。
そして少しずつ英語が分かるようになることで、子どもたちも「勉強」が楽しくなってきているようです。
この「分かるようになる楽しさ」は、英語に限らず、今後の勉強でもきっと役に立つ感覚だと思います。
まとめ
いかがでしたか。完全無料で、安心して楽しく英語が学べるKhan Academy Kidsは、試して決して損はないアプリだと思います。
皆さんのおうち英語の参考になれば幸いです。