こんにちは、中華圏の映画が好きなellyです。今回は私の好きな「カンフー映画」のご紹介。
大学生のときに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズを観て李連杰(ジェット・リー)のファンになり、あまりのカッコよさに、少しだけカンフーを習いに行ったことのある私。教室で練習中、中国人の先生が「ワンチャイのテーマ曲(男兒當自強)」を流してくれたときはテンションが上がりましたね~。映画では、少年・青年たちが修行するシーンとか大好きです。
▼コレです。
https://youtu.be/eIt56lpgDVo
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明
香港 / 1991年(日本公開1994年)/ 128分
監督:徐克(ツイ・ハーク)
脚本:徐克(ツイ・ハーク)
出演:李連杰(ジェット・リー) / 関之琳(ロザムンド・クワン)/ 元彪(ユン・ピョウ) / 張学友(ジャッキー・チュン)/ 鄭則仕(ケント・チェン)
ジェット・リーの出世作、香港カンフーアクションの大ヒットシリーズ1作目
私が「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ(以下ワンチャイ)」シリーズと出会ったのは、大学の授業でした。 2作目の『天地大乱』 を観てハマり、第1作目も自分でレンタルで借りて観ました。1991年の作品ですが、2011年に東京・シネマート六本木で行われた「香港電影天堂SPECIAL」でワンチャイ3部作が上映され、初めてスクリーンで観れたときは感動モノ。オープニングのカンフーシーンから早くも興奮し、その後も激しいカンフーシーンの連続。ワイヤーアクションやCGではごまかせない、ジェット・リーの正統でキレのいいカンフーはホレボレする美しさ。本作はシリーズ中カンフーシーンが最も多く、ラストの梯子の上でのラダー・ファイトは必見です!
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱
香港 / 1992年(日本公開1993年)/ 107分
監督:徐克(ツイ・ハーク)
脚本:徐克(ツイ・ハーク)
出演:李連杰(ジェット・リー) / 関之琳(ロザムンド・クワン)/ 莫少聰(マックス・モク)/ 甄子丹(ドニー・イェン)/ 熊欣欣(ホン・ヤンヤン)
ストーリーも秀逸な、ワンチャイ・シリーズ2作目
前述のとおり、私がジェット・リーファンになったきっかけの作品。ストーリーとアクション共に、ワンチャイシリーズで最も好きな作品です。黄飛鴻の弟子リョンフンが加わり、序盤からコミカルで笑い所があり、ツボにハマりやすい私は映画館で笑いをこらえるのに必死でした。棒や布を使ったジェット・リー対ドニー・イェンの激しいカンフー対決は凄いの一言で、ずっと観ていたいくらい。孫文との友情も絡んでいて感動もあり。前作を観ていなくても楽しめるので、ワンチャイシリーズを観たことのない方には、この1本をオススメします。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地争覇
香港 / 1993年(日本公開1993年)/ 131分
監督:徐克(ツイ・ハーク)
脚本:徐克(ツイ・ハーク)
出演:李連杰(ジェット・リー) / 関之琳(ロザムンド・クワン)/ 莫少聰(マックス・モク)/ 熊欣欣(ホン・ヤンヤン)
ジェット・リー最後のワンチャイ・シリーズ作品
相変わらずキレのいいカンフーアクションに加え、黄飛鴻と叔母イーの恋の行方も見所です。ワンチャイ・シリーズのジェット・リー(黄飛鴻)の魅力は、何といってもやはり、カンフーの強さ、正義感、国の発展を想う気持ちそしてシャイなところ。シリーズすべてに言えることですが、清朝末期の中国の混乱・苦悩がよく描かれていて歴史の勉強になり、国家の発展を真に願う黄飛鴻の力強い訴えにしびれました。後にハリウッドでも大活躍するジェット・リーですが、このワンチャイ・シリーズのカッコ良さは抜群です。
カンフーハッスル
香港・中国 / 2004年(日本公開2005年)/ 109分
監督:周星馳(チャウ・シンチー)
脚本:周星馳(チャウ・シンチー)
出演:周星馳(チャウ・シンチー)/ 元華(ユン・ワー)/ 元秋(ユン・チャウ)/ 梁小龍(ブルース・リャン)
武侠映画やカンフー映画へのパロディとオマージュが満載の作品
当時、香港の歴代ナンバーワンヒット作。話題のキャッチコピーのとおり、「ありえねー」の連続でした。前半は爆笑シーンが多くて楽しめましたが、後半は、この作品に盛り込まれたパロディが分からないがために100%味わうことができませんでした。まだまだ自分には中国映画を観る力が足りないと感じた作品。個人的には『少林サッカー』の方が好きですが、香港や大陸の人たちは、また違った感想を持つのでしょう。武侠映画やカンフー映画をもっと数多く観た後に、もう一度観てみたい作品です。
イップ・マン 序章
香港 / 2008年(日本公開2011年)/ 108分
監督:葉偉信(ウィルソン・イップ)
脚本:黄子桓(エドモンド・ウォン)
出演:甄子丹(ドニー・イェン)/ 任達華(サイモン・ヤム)/ 池内博之
ブルース・リーの師匠イップ・マンの壮絶な人生を描いたカンフー映画シリーズ第1作
ブルース・リーの唯一の師匠として知られる中国武術「詠春拳」の達人イップ・マン(葉問)の人生を描いたという点で、観る価値のある作品。ドニー・イェンの冷静で余裕を感じる戦い方が実にカッコイイ。格闘シーンはすごいけれど、ストーリーがシンプルなだけに、なぜそこまでして傷みつけ合うのかという感は否めなかったです。それでも、勝っても負けても殺されるかもしれない状況で、中国人としての生き方を貫く誇りの高さがとても伝わってきました。反日的な内容で、歴史的におそらく完全に実話ではないのだろうけれど、こんな風に日本人が描かれてしまうのも仕方ない。最後、ブルース・リーとイップ・マンの実際のツーショット写真が拝めた時は感激でした。
グランド・マスター
香港・中国 / 2013年(日本公開2013年)/ 123分
監督:王家衛(ウォン・カーウァイ)
脚本:邹静之(ゾウ・ジンジ)/ 徐浩峰(シュー・ハオフォン)/ 王家衛(ウォン・カーウァイ)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)/ 章子怡(チャン・ツィイー)/ 王慶祥(ワン・チンシアン)/ 張晋(マックス・チャン)/ 張震(チャン・チェン)/ 宋慧喬(ソン・ヘギョ)
ウォン・カーウァイ監督の初カンフー映画。流派を超えたカンフーの頂上決戦
カンフーの宗師(グランド・マスター)の後継者選び、ということで、男臭いカンフーアクション映画を想像していたら、全体的にスタイリッシュで大人っぽい作品でした。ウォン・カーウァイ監督がカンフー映画を撮ると、こんな感じになるんですね。水しぶきを生かしたアクションシーンや、電車が猛スピードで走るそばでの対決などは特に新鮮でした。トニー・レオンはこの映画のために、4年間、武術の訓練を受けたそうです。しかも武術を習うのは47歳にして初めてだったとか。でもその訓練のおかげで、「人はどのように武術家になっていくのかを、心と身体で理解することができた」というからさすがです。どれだけイップ・マンの実話に基づいているのかは不明ですが、カンフーの流派のこと、時代背景、宗師たちが大切にしている「思想」などがよく分かり、勉強になりました。
新少林寺
香港・中国 / 2011年(日本公開2011年)/ 131分
監督:陳木勝(ベニー・チャン)
出演:劉徳華(アンディ・ラウ)/ 謝霆鋒(ニコラス・ツェー)/ 成龍(ジャッキー・チェン)/ 范冰冰(ファン・ビンビン)/ 呉京(ウー・ジン)/ 余少群(ユイ・シャオチュン)
『少林寺』から29年。現代によみがえった感動のカンフーアクション大作
当時、中国人の友人に勧められ、日本公開を楽しみ待っていた作品。カンフー好きにはもちろん、誰にでもオススメできる感動作でした。少林寺の修行のシーンはやっぱりシビレる。「師兄」たちがみんな心優しくてカッコイイし、修行に励む子供たちも真っ直ぐでかわいい。感動というよりは、この優しい僧侶たちが悪人と闘って次々に死んでしまうのが悲しくて泣けました(死に方が、またみんなカッコイイのですが)。ジャッキー・チェンが、今回はなんと「厨房係」なのですが、これがまたいい味出してます。ジャッキーのセリフのとおり、「みんなケンカはやめよう」と私も心の中で何度叫んだことか。でも独裁者役のアンディ・ラウが改心し、敵役となる部下のニコラス・ツェーを殺すのではなく改心させようとするところが、単なるアクション映画ではなく、少林寺っぽいなとジワジワ感動。少林寺の人々の慈悲の心、禅の教え一つひとつに、心が洗われました。
捜査官X
中国・香港 / 2011年(日本公開2012年) / 115分
監督:陳可辛(ピーター・チャン)
脚本:林愛華(オーブリー・ラム)
出演:甄子丹(ドニー・イェン)/ 金城武 / 湯唯(タン・ウェイ)
ある村での強盗犯変死事件の裏に隠された驚愕の事実を追うアクション・ミステリー
なかなか見応えのある作品でした。原題は『武侠』。邦題の『捜査官X』は、現代の刑事モノっぽいイメージですが、舞台は1917年の中国の田舎の村です。田舎の風景(特に水と緑)の美しさと音楽の美しさで、序盤から引き込まれました。凶悪犯の強盗現場にたまたま居合わせたドニー・イェンが相手をやっつけることから物語は始まるのですが、その戦いぶりはいつものドニー・イェンじゃない。一見運良く悪者を退治したように見せて実は…、という展開と、体内の様子をCGで見せるなど、人体のしくみを取り入れた謎解きが面白い。そして、主人公の本性が徐々に明らかになっていくにつれ、ドニーのアクションが存分に楽しめます(カンフー映画は好きだけど、刃物を振り回す映画は疲れますね)。ただのアクション映画ではなく、犯罪者の更生について考えさせてくれる点も良かったし、子供たちもかわいかったです。劇中、せっかくいい音楽が使われていたのに、エンドロールの曲はちょっと残念でした。
まとめ
いかがでしたか?もちろんブルース・リーやジャッキー・チェンの昔の作品も好きなのですが、観たのがずいぶん前になってしまうので、詳しいレビューが書けず省略。きっとこの2人の熱狂的ファンは世の中に五万といるので、他サイトで探してみてくださいね。
▼チャン・イーモウ監督の『HERO 英雄』も、お忘れなく!