こんにちは、フリーランス映像翻訳者のellyです。
先日、とても刺激を受ける良い本に出合いました。著者は現役大学生で、中学1年生のときに海外ドラマにハマり、以後、ほぼ海外ドラマだけで英語を身につけた男の子。留学や海外長期滞在経験なしに、スピーチコンテストで優勝したり、ネイティブと問題なく会話ができるレベルになったということです。
私も中学生のとき海外ドラマ『フルハウス』にハマって、日本語と英語の副音声を交互に見たり、高校生のときは映画観賞が趣味でハリウッド映画を観まくり、英語の会話の雰囲気を楽しんだりしました。でも英語が身についているという感覚はありませんでした。
ところが高校生のとき、同じく映画好きだった当時のクラスメイトに、
「どうしてそんなに映画観てるのに、英語がしゃべれないの?」
と言われて衝撃を受けたことを覚えています。単に英語のドラマや映画を娯楽として観ていただけで、それで英語が身につくという発想が私には全くなかったのです(ちなみにそのクラスメイトの子は英語を話すのも得意で、高校生にして「将来は国連職員になる」という夢を語っていました)。
私は単に映画やドラマの英語を聞いて日本語字幕を読んで終わり、という鑑賞方法でしたが、この本の著者・出口くんが決定的に違う点は(もちろん彼の語学センスや性格も影響していますが)、ただ観るだけではなく、使いたい表現をどんどん「マイフレーズブック」に書き溜めて、さらにそれを演じるようにひたすら暗唱し、アウトプットしていったという点です。
私もちょうど、中国ドラマで同じことを実践しようと思っていたところだったので、とても参考になるとともに、良い刺激を受けました。そしてドラマや映画からは海外の「文化」や「価値観」まで同時に学べてしまうところが面白いという、とても大切なことにも改めて気づかせてくれました。
子ども向けというよりも、むしろ大人向けの勉強法で、どんな語学レベルの人でも参考になる本だと思います。