我が家は長女(5)が幼稚園年少の10月から、幼児ポピー「きいどり」を始めました。それまで市販のワークはやったことがありましたが、通信教材を受講したのはこれが初めて。もともと年中か年長になったら何か「お勉強系」の講座を試してみたいと思っていましたが、当時『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(富永雄輔さん著)を読んで、毎日5分でも机に向かう習慣付けが大事だと気付いたことが大きなきっかけでした。
今回は、数ある幼児教材の中から我が家がポピーを選んだ理由、他社との比較、ポピー年少「きいどり」年中「あかどり」を1年半受講した感想をまとめてみます。
「ポピー」を選んだ理由は主に2つ
幼児教材と言えば、「ポピー」「こどもちゃれんじ」「Z会」「七田式プリント」などが有名ですね。最近では「スマイルゼミ」や「まなびwith」もCMでよく見かけます。
私自身は小学生から高校受験まで、塾に行かずに進研ゼミをやっていました。小学生のときは赤ペン先生のポイントで景品を交換するのが楽しみで、中学生のときは次第に教材の量が増えて、学校の宿題と両立するのが大変だった記憶があります。
子どもが生まれて、幼稚園時代から「お勉強」は必要ないと思っていましたが、地域柄、公文や幼児教室に通っている教育熱心な家庭が周囲に多く、多少焦りを感じていました。次女(当時1)がいたり、三女を妊娠中だったりして教室通いは難しいと考え、「通信教育」を検討し始めたとき、「まずは安いポピーがいいかな」と心の中ではほぼ決めつつも、確認の意味で何社か資料請求しました。
資料を見比べて見て、ポピーは教材がシンプルで低価格なだけでなく、小学生以降も手頃な価格で教科書に沿った勉強ができるという点がますます魅力に感じ、ポピーを試してみることにしました。おためし号のワークも、長女は喜んであっという間に終えてしまいました。
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大手幼児教材4社との比較
当時、資料請求したのは「ポピー」「こどもちゃれんじ」「Z会」でしたが、後に「スマイルゼミ」と「まなびwith」も資料請求したので、ポピー受講1年半経った今、改めて各社を比較してみます。
こどもちゃれんじ
しまじろうとおもちゃが魅力ですが、我が家は似たようなおもちゃがすでにあって不要だったので候補から外しました。その後、時々送られてくる体験版を見ては、娘たちは「しまじろう~」と喜んでいますが、ワークのレベルはポピーと同じ印象。ただし、「こどもちゃれんじEnglishのすてっぷ(特にDVD対応のキッズせんようリモコン)」は結構いいなと思っていて、次女(3)が年中くらいのタイミングで受講を検討中です。
こどもちゃれんじ
Z会
「あと伸び力」、いわゆる自分なりに考える力を身につけるカリキュラムで、ワークのレベルはポピーより少し難しい印象。「ぺあぜっと」という親と取り組む体験型教材や添削課題があるのが魅力で、 親のかかわりが多く大変ではありますが、幼児期の実体験重視の子育てのヒントになりそうだと思いました。我が家では「Z会は年長からでいいかな」と思っていたので、これから長女で試してみるところです。
Z会 幼児コース
スマイルゼミ
娘たちはスマホの知育系アプリが好きなので、タブレット学習も最初は喜んでやると思います。家事などで忙しいときに、長女&次女からの「ワーク見て見て」攻撃にあったときなども、親の採点不要のタブレット学習なら楽かなと思ったりもしますが、しばらくは親子で紙のワークに取り組む時間を大切にしたいのと、姉妹でタブレットの取り合いになったり、三女が壊しそうでハラハラすることも容易に想像できるので、スマイルゼミは我が家ではしばらくはおあずけです。
スマイルゼミ【幼児コース】
まなびwith
資料と一緒に1週間分の見本ワークが届きましたが、「これが1週間分?」と思うほど少なく、内容もポピーより簡単に感じました。ただし、小学館の「プレNEO図鑑」のページが毎号あり、図鑑を使った学習が効率的にできるのが他社と違う魅力だと思いました。ステップ学習とスパイラル学習の組み合わせや、「表現する力」を強化するカリキュラムも好感が持てました。年長コース修了時には「3文程度の作文」「スピーチや話し合い」ができることを具体的な目標に掲げているとのこと。我が家では、すでに長女のポピーを先取りしてマンネリ化している次女か三女が年中になったら、試してみようかと思っています。
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受講費の比較
2020年3月時点の受講費の比較です。
1カ月あたり:毎月払い(税込み)
ポピー | こどもちゃれんじ | Z会 | ※スマイルゼミ | まなびwith | |
年少 | 980円 | 2,379円 | 2,200円 | ― | 2,310円 |
年中 | 1,100円 | 2,379円 | 2,640円 | 3,960円 | 2,585円 |
年長 | 1,100円 | 2,379円 | 2,860円 | 3,960円 | 2,585円 |
小1 | 2,500円 | 3,680円 | 4,620円~ | 4,268円~ | 3,685円 |
1カ月あたり:年間一括払い(税込み)
ポピー | こどもちゃれんじ | Z会 | ※スマイルゼミ | まなびwith | |
年少 | 931円 | 1,980円 | 1,870円 | ― | 2,117円 |
年中 | 1,045円 | 1,980円 | 2,244円 | 3,278円 | 2,369円 |
年長 | 1,045円 | 1,980円 | 2,431円 | 3,278円 | 2,369円 |
小1 | 2,375円 | 2,980円 | 3,927円~ | 3,278円~ | 3,378円 |
※スマイルゼミははタブレット代、継続割引あり
ポピーを受講して良かったこと
幼児ポピーははっきり言って簡単です。これは他社でも同様だと思いますが、子どもが「簡単!」「できた!」と思うことがやる気につながり、自然に勉強の習慣が身についていくと私も考えています。我が家は年少ポピーの「きいどり」から始めましたが、シール貼りが中心で本当に簡単でした。でも3歳児といえばシール貼りが大好き。そのおかげで「ポピー=楽しい」となって、毎月ポピーが届くのを楽しみにするようになりました。そして8割は簡単&ちょうどいい、2割はちょっと難しい「あかどり」を継続していくことで、知らず知らずのうちに勉強の力がついていったと実感しています。 月1,100円でこの満足感が得られるなんて、ポピーを始めて本当に良かったと思います。
- 安い。
- シールがたくさん付いていて、貼り直しもしやすい。
- 内容がわりと簡単なので、勉強嫌いにならない。達成感を味わえる。
ポピーを受講してイマイチだったこと
毎号、似たような内容で繰り返しが多いので、子どもによっては飽きてしまうかもしれません。我が家は幸い次女(3)と三女(1)がいるので、長女には簡単すぎるページや、似たような内容のところは、妹にやらせたり、後々妹たちがやるためにあえて残してあります。その物足りなさを補うために、我が家は年長からは「Z会」も併用することにしました。
- 良くも悪くも、内容が簡単。
- 年少「きいどり」は1日でもやり終えてしまえる量。
- 年少「きいどり」は無駄に紙質が良過ぎ?
おわりに
幼児教材はある程度継続して試してみないと分からないことも多いので、最初に始めるなら安いポピーはオススメです。小学校受験を目指している家庭にはポピーは不向き(ポピーだけでは不十分)でしょうが、我が家のように、勉強は楽しいものだと思わせたり、勉強を習慣付けたりすることをまず目的とするならば、試してみる価値はあると思います(いつでも辞められますし)。今回資料請求した5社は、どこも電話勧誘などは一切なく(※後日、まなびwithからは電話ありました)、無料サンプルだけでも結構勉強になるので、とても得をした気分になりますよ。
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冒頭で紹介した『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』には、自分の実力よりちょっと上のレベルの限界を超えられたという経験の積み重ねによって「ピンチを戦える子」になる、とも書かれていました。幼児教材のワークにそれなりに取り組んでいると、前はできなかったことが、自然にできるようになっていたりして、子どもの成長を感じられることが喜びです。
最後までお読みいただきありがとうございました。